多様なユースケースに対応するためのKa帯衛星の制御に関する研究開発

中尾 彰宏情報学環・学際情報学府教授

技術試験衛星9号機(ETS-9)を利用した軌道上実証実験による総合評価を行うため、衛星のリソース配分を最適化する制御技術を確立し、限られた周波数で多様なサービスや大容量通信を可能とする地上システムの研究開発です。従来のベントパイプ型衛星通信システムに比べ、ハイスループット衛星(HTS)のETS-9は、周波数リソースやビームをフレキシブルに管理制御できます。
地上系システムに5Gを使用することで、HTSと5Gの両者の柔軟なシステム技術の融合により、衛星系と地上系のそれぞれの特徴を最大限活用し、様々なユースケースに対応して、適切な通信回線を柔軟かつ効率的に提供できる衛星地上連携接続システム技術開発が期待されます。

なお、本件は、総務省の委託研究「電波資源拡大のための研究開発(JPJ000254)」に関わる公募に対して採択された「多様なユースケースに対応するためのKa帯衛星の制御に関する研究開発」の一部です。

衛星地上連結システム構成
衛星リンクと5Gの連携接続の検討

共同実施者

  • 情報通信研究機構
  • 三菱電機株式会社
  • 東北大学
  • 天地人株式会社

関連するSDGs項目

  • 目標9:産業と技術革新の基盤をつくろ

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