継続的進化を可能とする B5G IoT SoC及びIoTソリューション構築プラットホームの研究開発(00801)

 当プロジェクトは、シャープ㈱を代表とし、複数企業および大学が共同して、Beyond5G時代に向けた将来の仕様変更にも対応できるローコストで多種多様な用途に活用可能なIoT用SoC(システムLSI)の設計技術を確立することによって、国内に次世代のキーデバイスとなる半導体設計技術を取り戻すための取組を目指しています。​
 このうち、東京大学はB5G IoT SoC 向け B5G SDR-PF の構築、及びB5G IoT SoC のローカル B5G 新機能(カスタムセキュリティ高度化 と低消費電力化)の研究開発を担当しています。​

なお、本件はNICTの委託研究「継続的進化を可能とするB5G IoT SoC及びIoTソリューション構築プラットホームの研究開発(00801)」に関わる公募に対して採択されたものです。​

低軌道衛星を利用したIoT超カバレージの研究開発(01901)

 国内の携帯電話事業者のカバレージは、事業者の周波数にもよりますが、面積カバー率で計算すると最大でも約70%程度であり、少なくともカバーされていない国土面積は約30%ということになります。​
 本研究は、既存のスマートフォンで利用可能な衛星通信ネットワーク構築により、これまで圏外であった山岳地帯や離島、あるいは海洋でも通信可能とし、本全土をカバーできるブロードバンド・インフラの実現を目標にしています。​
 また、低軌道衛星を使用し、低遅延化を図るとともに、衛星と直接通信することにより地上での基地局設置を不要としたシンプルな構成で、設備コストの低減を実現します。​
 なお、本件はNICTの委託研究「低軌道衛星を利用したIoT超カバレージの研究開発(01901)」に関わる公募に対して採択されたものです。​

Beyond 5G 向け IoT ソリューション構築プラットフォームの 研究開発を本格化

官学で、次世代移動通信システム用デバイスの開発を推進
Beyond 5G 向け IoT ソリューション構築プラットフォームの 研究開発を本格化

シャープ株式会社(シャープ)シャープセミコンダクターイノベーション株式会社(SSIC)、国立 大学法人東京大学大学院工学系研究科(東京大学)、国立大学法人東京工業大学(東京工 業大学)、日本無線株式会社(日本無線)の 5 者は、2021 年 10 月に、国立研究開発法人情 報通信研究機構(NICT)の委託研究の公募において、「継続的進化を可能とする Beyond 5G(B5G) IoT SoC※1及び IoT ソリューション構築プラットホームの研究開発」が採択※2され たことを受け、開発環境の整備や基礎検討を進めてまいりました。これらの環境整備や基礎 検討がおおむね完了したことから、本月より、本格的な研究開発に移行します。
B5G は、第 5 世代移動通信システム(5G)の次の社会基盤として、2030 年の商用化が見込 まれています。進化の方向性として、5G の特長(高速・大容量、低遅延、多数同時接続)の 強化に加え、拡張性や超低消費電力、超安全・信頼性などの簡易な端末にも採用しやすい 新たな価値が加わることから、ヘルスケアやスマートシティ向け IoT ソリューションなど、より 幅広い分野への適用拡大が期待されています。
そこで、本件に参画する5者は、IoT ソリューション構築プラットフォーム実現を目的に、プラッ トフォームを構成するソフトウェア無線ベースバンド※3SoC とミリ波対応 RF CMOS トランシ ーバ※4IC の研究開発に取り組みます。本プラットフォームの実現により、通信規格の制定・ 拡張や、搭載端末に合わせた性能改善、機能開発などに柔軟に対応する開発環境を創出します。

楽天モバイルNICT_低軌道衛星を利用したIoT超カバレージに関する共同研究開発を開始

国立大学法人東京大学 大学院工学系研究科((所在地:東京都文京区、研究科長:染谷 隆夫)中尾研究室(教授:中尾 彰宏)以下「東京大学」))と、楽天モバイル株式会社(本 社:東京都世田谷区、代表取締役社長:山田 善久、以下「楽天モバイル」)は、国立研究開 発法人情報通信研究機構(NICT)が公募した「Beyond 5G 研究開発促進事業」の一般課題の研 究開発項目「低軌道衛星を利用した IoT 超カバレージの研究開発」に関する共同研究開発(以 下「本研究開発」)を開始しました。両者は、衛星通信によりエリアカバレージを国土面積 100%まで拡張し、既存の NB-IoT および IoT 端末を用いて長距離の通信を実現する IoT 超カバ レージを目指します。

本研究開発は、東京大学の NB-IoT(Narrow Band IoT)に関する研究実績と、楽天モバイル の衛星通信技術を活かして、低軌道衛星通信を利用した IoT ネットワークを構築し、NB-IoT および LTE 対応端末を用いて IoT サービスのユースケースを確立していきます。